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第100話 変わり者よ銃を取れ 2000/10/23

ノーベル賞を受賞された白川英樹博士が、 「 日本人は決して独創性がないわけではない。 日本に独創性を潰す風土があるだけだ 」 と仰っていた。
これは由々しき事態だ。
もともと独創性がないなら諦めもつこう。
そうではなく、 折角の独創性を潰すものがあるというなら、 なんとも口惜しい話ではないか。

保守と改革は車の両輪の如し。
保守だけでは新しいものは生まれてこないし、 改革だけでは秩序は維持できないだろう。
バランスが取れてこそ健全な社会である。
が、 実はそのバランスを取ることのなんと難しいことか。
うまくいっている例を見つける方が困難である。

日本と言う国は歴史的に見て大変保守的な国である。
開闢以来革命を経験していない。
何らかの脅威にさらされて渋々腰をあげ、 すさまじい勢いで変革したと思うと殻の中に閉じこもってしまう。

でもそんなやり方でどうにか体面を保つことが出来た時代はもう終わりだろう。
もういい加減に変わってほしいのだ。
そのために、 是非変わり者を大切にしてほしいのだ。
変わり者に立ちあがってほしいのだ。

変わり者というのはどこの社会でもあまり良い扱いを受けない。
が、 変わり者こそが社会を変えていく。
いくら潰されてもへこまない変わり者がいる社会、 潰しても後からどんどん変わり者が出てくる社会は変わっていく。
そして変わった結果、 成功する社会もあるし、 失敗する社会もある。
強調しておきたいのは、 失敗すると言っても社会全体が失敗するわけではないということだ。
変革が起きたとき全体が染まってしまえば話は別だが、 普通は変革は一部だけだ。
失敗するのも一部だけだ。

日本人は失敗を恐れすぎる。
失敗を恐れて変われない。
のけ者にされることを恐れて変わり者になれない。

大抵のことは、 失敗したからって死にやしないのだ。
変わり者だからって殺されやしないのだ。

変わり者が立ちあがらずして日本の未来は暗い。
ITに力を入れるなんて言って、 講習費用を援助します、 なんて誰でも思いつくようなことを言ってるようじゃダメなんだよ!!!

私自身ちょっと変わったところがあり、 いろいろ失敗もしてきたが、 別に普通に生きている。
これからも変わり者でいようと思う。
日本の未来に貢献するかは別として。

貢献しないんじゃただの迷惑だって? そうとも言うな(爆)。

第101話 オフ会でごんす 2000/10/30

無理のある駄洒落だな〜(笑)。

チャット式C言語入門の関西オフ会に参加してきました。
掲示板管理者さん、 関西支部長をはじめ、 参加された皆さんのお陰で楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
掲示板、 メーリングリストともとてもアットホームなところです。
一度覗いてみてください。

実は私は所謂オフ会に参加するのってこれが初めてなんですよね。
一時CADユーザの掲示板に入り浸っていて、 設計・製造ソリューション展で実際にお会いしたことがありました。
その時は意見交換会に参加したのですが、 会社の看板を背負っているので、 私にとってはオフ会という感じではなかったのです。
なのでこれが事実上初オフでした。

会う瞬間と言うのはやはりドキドキしますね。
メールや掲示板での発言から想像されるキャラクターと、 外見が全く違っていたら面白いな、 とか勝手に想像しちゃって。
でも実際に会ってみると意外と想像から外れていない。
いい人が集まっている掲示板・MLだけに、 みんないい人です。
ちなみに私は、 「 喋ってることはコラムそのまま 」 だそうです。
それって考えてることバレバレってことか…。

話題は相当マニアックでした。
プログラマなんだから、 会社のプログラマと濃い話ぐらいいくらでも出来るだろう、 と思うかもしれませんが、 同じプログラマとはいえ、 業種の違う人と話すとまた違う。
業界事情など、 異業種の情報を得る話題、 言語など、 業種が違っても共通の話題を濃く深く掘り下げる話題。
同じ会社の人や同業者とばかり話していては得られないものが得られとても有意義でした。

こういうのって、 後で、 「 自分は面白い話題を提供できたかどうか 」 というのが結構気になるんですよね。
自分が楽しませてもらっただけになおさら。
面白い仕事を今やっている人の話というのは間違いなく面白い。
それに引き換え今自分のやっている仕事というのはメンテナンスに近く、 それほど面白いネタが提供できる状態ではない。
持ちネタを食いつぶして行ってしまうと後がない状態になってしまう。
次のオフ会までに何か面白いネタを提供できるようにしておきたいなぁ…。

コラムの固定読者にも面白いネタを提供しろって? やっぱし?

第102話 弟ふたたびあらわる 2000/11/06

多分私の世代の人間にしか通じないネタだと思うんですが、 その昔 「 大泥棒ホッツェンプロッツ 」 という子供向けの本のシリーズがありました。
その本の題名が安直というかネーミングルールが素直というか、 第一作が 「 大泥棒ホッツェンプロッツ 」 。
第二作が 「 大泥棒ホッツェンプロッツふたたびあらわる 」 。 第三作は 「 大泥棒ホッツェンプロッツみたびあらわる 」 。
まあ、 いいですけどね…。
よいこの皆さんは、 hoge1, hoge2, hoge3... 式のネーミングルールは駄目ですよ。
ずっと前DELLマシンの弟としてCE機が来た話を書いたので、 今回はその続編ということで。

さらに脱線するんですが、 "hoge" って何でしょうね。
英語の "foo" とかに対抗して日本人が勝手に作ったんだという説を聞いたことがありますが…。

実は2台目のPCのセットアップをなんと今日やったのですよ。
忘れちゃった方もいらっしゃると思うのですが、 「 第98話 紺屋のなんとやら 」 で買っちゃったゲートウェイのやつです。
土日たんびに用事が入ってドタバタしているうちに、 遂にこんな時期になってしまいました。

セットアップそのものは、 線をつないで立ち上げるだけ、 プロバイダの設定をちょこちょことやってハイおしまい。
あ、 キーボードは例によってわざわざ英語101キーボードに変更しました。
たったこれだけで他人に使えないパソコンの出来上がり(笑)。
こんな、 すぐに終わることをずるずると何週間も放っておくのだから、 根がぐうたらな人間は始末が悪い。

ぐうたらなくせに何故わざわざセットアップしたかというと、 DELLの方を冒険マシンにしようと思ったからなんですね。
クラッシュして失うとまずいデータ ( このホームページのデータとメール ) をゲートウェイの方に移動すれば、 ゲートウェイマシンが日常マシン ( ラブレターマシンという説もある(笑) ) 、 DELLが冒険マシンになる。
どっかの建築屋さんのCMで、 「 私は家を建てても遊ぶ 」 というのがありましたが、 私は 「 私は年貢を納めても冒険する 」 でしょうかね(笑)。

学生の頃、 RAをしょっちゅう再起不能にしていて、 「 冒険マシンがあったらなぁ 」 と思っていたのが、 この歳になってようやく実現しました。
社会人ってなんだかんだいって金あるなぁ。

で、 一体どんな冒険をするのかという話ですが、 それはまた冒険を始めてからということで。
書いてもいいんですけどね、 書いちゃって来週用事が入って何もしなかったら嘘ついたみたいで悪いので、 遊んでみてからってことで。
土日のどっちか一日は既に埋まっちゃってるんで、 もう片方に予定が入ると次週に続く状態になっちゃう可能性大。 すみません。
…怒られそうだなぁ…(笑)。

ラブレター書いてる暇があったらコラム書けって? 私もそう思うよ(爆)。

第103話 サラリーマンに冒険を 2000/11/12

婚礼用品売り場と言うのは人生のうちにそう何度も足を運ぶところではないのですが、 あれは変な場所ですよねー。
並べられている商品は謎なものばかり。 いや、 単に私が常識のない人間だというだけで、 普通の婚礼用品なんですけどね(笑)。
特に変なのがあの水引です。
袋よりでかいんじゃないかと思うことがしばしば。
しかも鶴とか亀の形にしてあって…。 いや、 あれはそういうものですし、 工芸としての価値も評価しているんですが…。
あれ、 みんなどう思ってるんでしょうかね。

私は後者だと思うんですよ。
でもこういうのって、 「 裸の王様 」 と同じで、 誰かが 「 それは変だ 」 と言わないといけないと思うんですよね。
結納の時に言ってみる勇気のある方はいませんか?
お前が言えよって? だよなぁ。

…と、 ここで終わったら張り倒されるので、 ネタに移ります(笑)。

読者の皆様はもうすっかり忘れてしまわれたかもしれません、 私が先週ネタを振ってコラムを終わったことを。
冒険マシンを用意したので冒険しようという話でした。
冒険の運命やいかに! ということですが、 上司に 「 実はかくかくしかじかの勉強をしたいんですが… 」 と申し出たらあっさり 「 いいよ 」 と言われ、 堂々と会社で勉強してもいいことになりました。
ということで、 会社のマシンにインストールして遊んでいます。

…と、 ここで終わったら本当に張り倒されるので、 一体どんな冒険をしたかったのかを説明します。

CADなるソフトが、 2次元製品であろうと3次元製品であろうと、 幾何学なる学問の上に成り立っていることは、 ソフト屋さんならご存知であろうかと思います。
CADと言ってピンと来ない方は、 お絵かきソフトとか、 3Dモデラーを想像していただければ分かると思います。
内部では幾何計算が行われているわけですが、 実はこの計算エンジン部分だけ作ってCAD屋さんに売っている会社も存在します。
このエンジン部分を業界では 「 モデリングカーネル 」 と言います。
うちの会社もこのモデリングカーネルを買って、 GUIをつけたり、 独自の機能を盛り込んだりして製品として売っています。

実はお恥ずかしい話なんですが、 私は転職活動時モデリングカーネルの存在を知らず、 CAD屋さんが自前で実装しているんだと思っていたのです。
それで、 CAD屋さんに入ったら、 幾何計算部分を ( 書くことは出来なくても ) 見ることぐらい出来るんだろうと思っていました。
しかし実際には上に書いたとおりですから、 私はちょっとがっかりしていたのです。
時間が出来たのと、 うちで使っているモデリングカーネルが個人で買えそうな価格で提供されたことで、 ちょっとうちで勉強してみようかな、 と思い、 冒険マシンを用意したのでした。

しかし、 直接現在の業務に関係がないとはいえ会社の業務と関係はあるし、 会社でやっていいなら会社で勉強した方が教えてくれる人もいるわけですし、 なにかと便利だなと思って、 上司に相談したらOKが出たのでした。
こんなことなら最初から上司に聞くんだった…。

実は勉強したいだけでなくてモデリングカーネルを使ってやりたいことがあるんですね。
ま、 でもこれは出来るかどうか怪しいので(笑)、 出来たら公表というにしときましょう。

糞プログラマは冒険できることになったけど、 冒険マシンは開店休業になっちゃったなぁ…。

お前こそ休業しろって? ちゃんとコラム書きますから許して(涙)。

第104話 ギャンブルと伝言ゲーム 2000/11/20

パッケージはギャンブルであると常々思う。
ユーザのニーズは営業から吸い上げられているものの、 「 どういうものを開発するか 」 という決定権はベンダーに委ねられている。
だから、 ユーザが待ち望んだソフトを世に送り出すことも出来るし、 逆に 「 余計なお世話 」 と思われてしまうこともある。

人は、 自らの思考や感情をダイレクトに他人に伝達する手段を持っていない。
それ故に、 言語を、 記号を、 ジェスチャーを生み出し、 それを使って間接的な伝達を行う。
が、 間接的であるが故に伝達に支障を来たすことも多い。

発言者は重要な情報だと思って発した発言が、 聞き手にはそれほど重要な情報だと思われないこともある。
さらにまずいことに、 情報が何人もの人間を経由すると、 精度は加速度的に落ちていく。
かくして、 ユーザが本当に望む機能が組み込まれなかったり、 逆にどうでもいい機能が組み込まれたりするのだ。

この 「 ギャンブル性 」 と 「 伝言ゲーム性 」 は、 何もパッケージだけに限ったことではない。
受託にも十分あることなのだ。

本当にシステムを使っている人の意見を発注元の情報システム部の人が汲み上げる。
それをソフトハウスのSEが聞き取る。
さらにそれがプログラマに伝えられる。
幸いなことに私は経験がないのだが、 巨大なシステムでは、
「 このクラス/関数は何に使うの? 」
「 さあ… 」
という場面もあるそうである。

もうこうなると本格的な伝言ゲームである。
システム工学の本にはおそらく必ずと言っていいほど、 「 プロジェクト規模 」 と 「 発注者が思い描いたのとはかけ離れたシステムが出来上がる確率 」 の相関関係についての記述があるはずだ。
伝言ゲームは、 最後はギャンブルになってしまうのだ。
最近は私が学校で勉強した頃、 つまりシステムを一から組み上げていく方式から世代が一つ進んで、 既にあるパッケージやエンジンをカスタマイズして組み上げていく方式に進化し、 SEの仕事もかなりパターン化されている。
が、 やはりどこまでも 「 ギャンブル性 」 と 「 伝言ゲーム性 」 はついて回る。

だからこそ、 システム導入後のヒアリングや雑誌のレビューで良い評価が得られると、 「 ユーザのニーズを当てた! 」 という快感があり、 開発中どんなに辛くてもこの商売が辞められなかったりするのですよね。
逆に無反応だとがっかりしてしまうのですが、 ギャンブルと言うのはそういうものだということで(笑)。

ギャンブルのつもりで開発してる奴になんか発注できないって? 開発だけじゃなくて人生そのものがギャンブルだったりして(爆)。

第105話 スカイカラー 2000/11/27

休みを取って4連休にしました。
こんなに休むと先週何をやっていたのかを忘れているのはもちろん、 自分の職業すら忘れそうですね。
このページの存在も危うく忘れるところで…嘘です(笑)。
しかし4日も休みがあって、 「 今週のネタ何にしようかな〜 」 といつも思っていたわりにはこうやって書き始めた今になってもネタがない!
締め切り寸前のプロのモノ書きになった気分ですな(笑)。

見合いして3回目ぐらいに、 お互いの仕事の話をした。
その時、 「 プログラミングって、 他の仕事を効率化させるためにする行為なのに、 プログラミングそのものはものすごく効率の悪い仕事なんですよ 」 と言ったことを覚えている。
前にも書いたかもしれないが、 プログラミングという行為は、 研究の要素と生産の要素を兼ね備えている。
これには良し悪しがあって、 自分で研究寄りの部分からから開発まで一気に出来ると言うのは確かに面白い。
その一方で、 生産性が低いことも気になる。

が、 これは、 プログラミングという職業のせいではない。
まだ産業としては未熟で、 ラインの区分が出来ていないだけだ。
現に、 情報産業より産業として成熟度の高い機械産業において、 少ロットの機械を研究者が組み立てて納品することはしょっちゅう行われている。

そして、 情報産業でも研究者がコンポーネントを開発し、 生産者がそれを使ってソフトウェアを生産するというスタイルへシフトしてきている。
情報産業がもう少し成熟すれば、 今プログラマでいる人の殆どは、 生産者になっていくだろう。
その時代のプログラマは、 「 ある言語が使える 」 「 この分野のプログラミングが得意 」 ということだけではなく、 「 このコンポーネントが使える 」 ということも必要だろう。
工場の組み立て工が非常に具体的な職能を必要とするのと似ている。

研究者をホワイトカラー、 生産者をブルーカラーと呼ぶならば、 SEなどはスカイカラーであろうか。
そして、 今の時代のプログラマも、 スカイカラーだと思うのである。
まだまだ自分で研究し、 設計する余地が大いにある。
面白いと思っているうちに目いっぱい楽しんでおきたいものである。
組み立てるのはそれはそれで面白いとも思っていますが。

特に何について書こうと決めずにだらだら書いていたらやっぱりまとまりのない文章に(爆)。
顔を洗って出直してきます。

二度と出てこなくていいって? 化けて出ようか(笑)。

第106話 先端から基盤へ 2000/12/04

結納が終わりました。
あの水引ですが、 関東では祝儀袋の水引が鶴や亀の形になったものが主流で、 関西では祝儀袋から独立した鶴や亀になっているものが主流のようです。
ここで一つ疑問が。
あの水引は、

  1. 関東風の祝儀袋の水引がどんどん派手になって行った結果、 祝儀袋より大きくなってしまい、 関西風に独立した。
  2. 関西風の作り物の鶴や亀と祝儀袋を別々に贈っていたのが簡略化されていった結果、 あまりにも小さくなったため、 関東風に祝儀袋に統合された。
どちらの順序が正しいのでしょうね。
ものの変遷としては前者が自然で事例も多いような気がするのですが、 後者の 「 必ず同時に使用するものを統合してしまう 」 例も意外と多いような気もします。

さて本題。
21世紀まで残すところあと僅かとなりました。
今年の初めだったと記憶していますが、 毎日新聞が子供を対象に、 「 21世紀の社会 」 というようなテーマで作文を募集していました。
その広告の挿絵に私の目は釘付けになりました。

その挿絵には、 21世紀の街が描かれていました。
渋谷のようなビル街です。
ビルには広告が鈴なりです。 広告のCFは 「 遺伝子産業 」 とか、 「 宇宙旅行 」 など、 未来を思わせるものばかり。
なんと、 その中に 「 情報 」 や 「 通信 」 はなかったのです。

それを見て、 遂に情報は先端技術ではなくなったのだなぁと感じたのです。
もちろん、 情報科学はまだまだこれからも新しい研究が行われていく分野ですし、 情報工学も他の工学に比べれば歴史は浅く、 情報産業もまだまだ他の産業に比べれば成熟しきれていないと思います。
しかし、 情報は確実に基盤技術へとシフトしていきつつあります。
それを証拠に、 情報なくしては存在しなかったであろう学問が成立し、 産業が生まれようとしています。

数学は、 人間の脳で虱潰しに証明していって一つの定理を証明する、 という手法だけでは限界が出てきたそうです。
最近はコンピュータを使った証明も行われるようになってきました。
最も有名なのは4色問題の証明でしょう。

遺伝子解析は、 情報科学なくして成立はあり得なかったでしょう。
A、G、C、Tの4文字が大量に並んでいるデータを処理する、 というのは情報科学が最も得意とする分野です。
マシンパワーが上がってきたからこそ、 今日の遺伝子工学があると言っても過言ではないと思います。

一方で、 古くからあった産業にもどんどん情報科学は基盤技術として取り入れられて行きます。
製造の分野というのは、 比較的早くからCADなどが導入され、 情報化は進んでいるのですが、 リードタイム短縮のためにさらに情報化が進んでいます。

私事ですが、 前の会社にいた頃は、 研究支援という業務に従事していたこともあり、 情報科学の新しい分野を追いかけるのが仕事のようなところがありました。
しかし今の会社に来てからは、 もちろん情報の分野についてはプロでなければいけないのですが、 他の産業を支援しているのだという自覚が出てきたように思います。
日本は情報科学ももちろん頑張らないといけないのですが、 製造業が強い国ですから、 もちろん製造業にも頑張って頂かないといけない国です。
自分も頑張りつつ、 頑張った分で製造業を支援する。
そのために自分には何が出来るんだろうなぁ…、 そんなことを漠然と考えているのですが、 暗闇の中を歩く毎日です。
基盤技術になった責任は重いものです。

一生暗闇から出てこなくていいって? 心配しなくても出られないって(爆)。

第107話 劇的に恥ずかしい話 2000/12/11

金曜日の忘年会でMayami氏が 「 結納おめでとう 」 とビールをついで下さったことにより、 社内には内緒にしていたつもりだったことがばれてしまいました(笑)。
というより、 ホームページに堂々と書くなと突っ込まれそうですが。
社内で見ている人は何人ぐらいいるんでしょうねぇ。
少なくともその人たちには随分前からばれていたことになります。

実はまたしてもネタがない。
最近こんなのばっかだな〜。
日曜の晩めちゃくちゃブルーになるんですが、 ファンが待っていると思うとやめられない。
ここまでくると趣味かどうか怪しいような(爆)。

というわけでネタ帳のお世話になろう。

どんな職業でもそうだと思うが、 プロだからといって誰でも凄い能力を持っているわけではない。
職業適性がありすぎて、 どう考えてもそれが天職としか思えない人から、 仕事を変えたほうがいいと思われる人までさまざまだ。

プログラマもまた然り。
仕事が趣味なのか、 趣味が仕事なのか分からない、 日本語よりもプログラミング言語のほうが堪能で、 寝言までプログラミング言語で喋っていると思われる人から、 私のような糞プログラマまでさまざまだ。

前者は凄い話題、 後者も凄い話題に事欠かない。
二つの 「 凄い 」 の意味は当然違う(爆)。

前者の武勇伝は他の機会に譲るとして、 糞プログラマの凄い話題を。
あんまり暴露すると、 「 おたくのプログラマはみんなこんななんですか 」 という疑問が湧く人もいると思うので、 あくまで私の話だということをお断りしておきます。

まあありがちなミスなんですが、 集中力を欠いている時などにはやってしまうことがあります。
誰が見ているわけでもないのに、 気づけばもれなく恥ずかしい思いをします。
逆の方の凄い話は、 また今度の機会にしましょう。

出来ないんだろって? 当たりです(爆)

第108話 利己的な遺伝子 2000/12/18

大河ドラマ、 終わりましたね。
子作りネタにあやかって、 今回はこんな話を。

ドーキンスの 「 利己的な遺伝子 」 を読んだ方はおられるでしょうか。
竹内久美子でも可(笑)。
簡単に説明してしまうと、 「 種は遺伝子を(未来に)運ぶための乗り物である 」 ということです。
ここでドーキンスを語っても仕方がないので、 本は読んでいただくことにしましょう。

さてここで話題をプログラミングに持っていきましょう。
遺伝子がプログラムとどう関係があるかについてですが、 実はおおありだと私は思っています。
遺伝子のA、C、G、Tの配列が最終的には1と0だけで構成されるプログラムに似ている、 というのももちろんそうなのですが、 重要なのはロジック、 アルゴリズムの部分です。

アルゴリズムと言うのは、 言語が変わっても、 動作環境が変わっても、 変わるものではありません。
アルゴリズムの教科書に載っているプログラムはたいていPascalか、 それに類似した擬似言語で書かれていると思いますが、 それをCに書き直すのはそれほど難しくはないはずです。
そして、 基本的なアルゴリズムと言うのは昔からあまり変わらず現在も使われています。
教科書に載っているようなアルゴリズムでなくても、 例えば社内で使いまわしているようなロジックの類も、 言語の世代を超えて、 動作環境の世代を超えて、 今に伝わっているのではないかと思います。

ここでドーキンス風の推論を展開してみると、 「 パソコンやワークステーションといったハードウェアや、 C++やJavaといった言語は、 プログラムを(未来に)運ぶための乗り物である 」 となります。

プログラムは何十年にもわたって、 FORTRANからC/C++と言語を、 ホストからWS、PCとハードウェアを乗り換えながら伝わっていきます。
プログラム自身も発展を遂げていきますし、 乗り物である言語やハードウェアもプログラムの存続のために誕生し、 変貌し、 滅亡していきます。
言語やハードウェアだけでなく、 業界もプログラムの盛衰に連動しています。
種が存続するか滅亡するか。
遺伝子に操られるように、 我々は自らが生み出したはずのプログラムに操られているのかもしれません。

お前は滅びろって? 言われなくても滅びますって(笑)。

第109話 究極の夢 2000/12/25

まだ年賀状を作ってないことに気づく!
誰か虚礼廃止令作ってくれないかなぁ。
小人さんが欲しいよ(笑)。

誰でも一度は、 「 あ〜この仕事、 夜中にこっそり小人さんがやっておいてくれないかな〜 」 などと思ったことがあるだろう。
我々の仕事は、 他人のこの願望を叶えてあげることである。
以前は手作業で行っていた帳票処理を夜中にバッチで片付ける、 徹夜で行っていた資料作成を1時間で仕上げる、 などなど。

ところがここには落とし穴があって、 もちろんそうしてあげることでその人はより人間的な、 クリエイティブな部分に力を注ぐことが出来るようになるのだが、 一方で多くの人を失業へと追い込んでいるという言い方もできる。
既存業務への情報技術の導入が、 「 第二次産業革命 」 とも言われる所以であろう。

しかし、 失業するのはITに追駆された職種の人ばかりではないだろう。
2001年1月号の 「 bit 」 誌の特集は 「 未来予測 」 だが、 その中にあった一節に曰く、 「 究極の人工知能研究とは、 自分の作った人工知能が人工知能の研究をやってくれること 」 。
この理屈から言うと、 我々も自分の仕事を自分のプログラムにやらせるのが究極の夢ということになろうか。
で、 自分は失業しちゃうんですね(笑)。

ずっと前に Larry Wall の 「 プログラマの三大美徳 」 というのを紹介したと思います。
その中に 「 無精 」 という項目があったことを覚えておられるでしょうか。
プログラマと言うのはプログラミングをゴリゴリやっては駄目で、 いかにして楽にその機能を実現できるか考えないといけないという意味ですが、 もっと突き詰めていくと、 プログラムなんて一行も書かずに済むのであればそれが一番いいわけです。
プログラムを書かずに済ます方法もいくつかあって、 他人の書いたものを使うというのが最もポピュラーな方法ですが、 「 自分が一行も書かずに済むようなプログラムを作る 」 という一見矛盾するような方法も。
ツールやフレームワークを作ってしまう、 また、 それを配布して他人に作って貰う。
そして自分はめでたく失業するわけです。
いや〜夢ですな(笑)。
一行も書かないのが究極のプログラミングなのかも知れません。

お前はそんなことしなくても失業できるだろって? うえ〜んもうちょっと待って(笑)。

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