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第90話 サラリーマン研究者たちの事情 2000/08/14

お盆である。
初盆である。
初めて茄子の牛と胡瓜の馬を作った。
最近の野菜は曲がったのがなくて、 こうべを垂れた牛と馬である。

去年は盆どころではなかったが、 今年は2日休みを取れた。
でひたすらぼんやりして過ごしている。

読者の中にはいわゆるサラリーマン研究者の方もおられるかと思う。
サラリーマン研究者といっても、 本当にすっかりサラリーマン研究者の人と、 自分の研究を好きでやっている感じの人がいるようだ。
もちろんどちらもいい面と悪い面があって、 前者は大変真面目で経営者の期待を裏切ることはないが、 逆に経営者さえ予想もつかない大研究を成し遂げることはない。 後者はあっと驚く研究をやり遂げることがあるが、 会社の経営には全く貢献しないような研究に夢中になったりする。

どちらがいいというわけでなく、 企業にはどちらも必要なので、 多分まわりを見渡せば両方のタイプがいるのではないかと思う。
ただ、 既に事業化の目処が立っている部署には前者が、 これから事業化しようとしているものを研究している部署には後者が多く配属されているだろうから、 部署によってはどちらか一方しかいないかもしれない。

この二つのタイプというのは意外と相手に対して不満を持っていたりする。
前者曰く、 「 俺達がガッポリ稼いでなきゃあいつら研究すら出来ないのに、 なんであいつらの方が評価高いんだよ 」。
後者曰く、 「 俺達は残業して徹夜して休日出勤して、 研究のために自腹を割くことまであるのに、 朝来てルーチンワークこなして夕方帰るあいつらがなんで同じ給料貰えるんだよ 」。

前者曰く、 「 趣味と仕事と混同するヤツなんて信じられないよな 」
後者曰く、 「 ああなっちゃ研究者もおしまいだよな 」

頭では分かっていても、 ついつい出てくる本音なのだろう。
隣の芝生は青いのであるから、 それを見ていちいち不満を口に出しても仕方がない。
どちらかの人生を選択したのなら、 隣の芝生を見ることはあってもさらりと流しましょう。

うーん、 今週遊びすぎでネタがないのバレてるなー(苦笑)。

サラリーマン糞プログラマは最低だって? そうだねぇ(開き直り)。

第91話 他と組む 2000/08/21

今日の毎日新聞に、 吉本興行の社長のインタビューが載っていた。
劇場とテレビのバラエティーだけではいずれ限界が来る。
そのために様々な事業展開を考えているとのことである。

次から次へとアイデアが湧いてくる人なのだが、 凄いな、 と思うのは、 会社の強みを活かす新事業を考えつくことだ。
新事業を展開する時、 これまでの事業と全く関係ない事業に手を出すというのと、 自社の強みを活かした事業を展開するというのがある。
前者はリスクはあるが、 これまでの事業が今後衰退してゆくであろうという場合には、 大博打を打ってでもやらなければいけないこともある。 また成功すれば新しい柱ともなり得る。
後者はセオリー通りである。 が、 これがセオリー通りだと分かっていても、 自社の強みを活かしつつ少しだけ横にスライドした位置に焦点を持ってくるというのは意外と難しいことだ。
現に私が自分の会社に当てはめて新事業を考えろと言われても大していい考えは思いつかない (ヒヨッコなのだから当然だが)。

なぜいい考えが出ないのだろう、 私は会社員としてのセンスがないのだろうかと昔から悩んでいたが、 その答えの一つが彼の言葉の中にあった。
彼はいつも 「 どこと手を組めば面白いことが出来るか 」 を考えているというのだ。
私が失敗するのは、 「 自社の強みはこれだ 」 というのは分かっていても、 そのベクトルをどこにどうやって向ければ良いか分かっていないからだ。
自分の強いところを中心として、 組めそうだと思う相手に向かって線を引く。
とりあえずそれでアイデアは出る。
あとは組み合わせとしていいか検証する、 ということのようだ (簡単に書いたが経営者としてのセンスが求められることに違いはない) 。

思うに経営というのは意外と芸術に似ている。
ふとした思い付きで一大産業を興せる。
他の人と全く同じことをしても駄目。
そのくせ他の人のやったことを真似してアレンジすれば売れる。
一作だけ大ヒットを飛ばして後は泣かず飛ばずというのもあれば、 80%の出来のものをずっと出し続けるというもの、 何年かに一度大ヒットがあるというものもある。
センスのある人の頭の中には作品を生み出すロジックがあるのだろう、 それを時に改良したりしながら新しい作品を生み出して行くのだろう。

どんな会社も設立から20年ほど経つと伸び悩み、 会社としての岐路に立つという。
その時、 会社の中に芸術家がいるかどうかが、 明暗を分けるような気がする。

お前の考えつく事業なんてどうせ失敗するから考えなくていいって? そんなのハナから分かってるよう。

第92話 いつも心に太陽を 2000/08/28

ちょっと早い誕生日プレゼントを貰った。
そうか、 もう28になるのか…。

前々から思っていたことなのだが、 研究者の人というのは自分の研究の話をとても嬉しそうに話してくれる。
ばらつきはあるのだろうけれど、 私の知る限り大抵そうである。

クライアントからのクレームに追われたりすると、 研究者って楽でいいよな、 などと思うのだが、 我々が安易に想像するほど研究者の仕事というのは楽ではない。
サラリーマンをやっていると、 たとえどんなに長期のプロジェクトに投入されようと、 ボーナスの時期には結果が返ってくる。
それを当然だと思っている人も多いかもしれないが、 世の中には半年などという短期で結果もしくは評価が出る仕事というのは案外少ないのではないだろうか。
少なくとも研究の場合、 一定の成果が出るまで、 暗闇の中を一人で歩くような気分を味わわなければならないが、 それが1年なのか、 5年なのか、 10年なのかは分からない。
そんな孤独に耐えてなお見果てぬ夢を持ちつづけられる人が、 研究という仕事をすることが出来る。
そんな人が嬉しそうに研究の話をする時、 私は、 この人は 自分の中に輝く太陽を持っている人 なのだな、 と感じる。

だが、 それは研究者だけに言えることではない。
サラリーマン技術者だって、 見果てぬ夢を見るべきだと思うのだ。
長い長いトンネルの中を、 孤独に震えながらそれでも歩いて行くものだと思う。
ただ、 一人孤独に耐えるのが怖いから、 いつの間にか肩を寄せ合って安心してしまうのだろう。
自分にも言い聞かせる意味も含めて、 いつも心に太陽を持っていたいものである。

お前は輝く太陽なんて持ってないだろって? そう、 私は植物なのだ(爆)。

第93話 プロジェクトX 2000/09/04

この業界の人なら間違いなく一度は 「 アクティブX 」 と言い間違えたことがあるというNHKの番組である(笑)。
一度も見たことがない人のために少し解説しておくと、 日本の技術者たちが困難なプロジェクトを成功させて行く過程を描くドキュメンタリーである。

これを見て感動したり、 自分も頑張ろうと思った人は多いと思う。
もちろん素直にそう思うことは大切だが、 ここで同じことを書いても仕方がないので、 もう少し巨視的な視点から私なりの考えを述べてみたいと思う。

番組で紹介されているプロジェクトとそれを成功に導いた人々を賞賛することは簡単だ。
しかし、 卑しくも技術者として生計を得ている我々は、 ただ賞賛するだけではなく、 否応なく自分たちでも同じことが出来るかという視点に立たされるのである。
これまで番組で取り上げられたプロジェクトが遂行されたのはもう随分前のことだ。
大体が敗戦から高度成長期のものである。
もし、 現代の我々が同じようなプロジェクトを同じように成功に導けるか、 と問われれば、 私はちょっと違うんじゃないか、 と思う。

これらのプロジェクトが遂行された時代と、 現代では時代背景が大きく異なるのだ。
敗戦直後は、 どん底から立ち直ろうという気運があった。
高度成長期は、 世界の強豪に追いつこうという気概があった。
そして、 様々な問題を抱えつつも豊かになった現代、 そんなエネルギーは感じられなくなった。

もちろん社会状勢などにはお構いなしに大成功を収めるプロジェクトというのはいくらでもある。
社会が豊かになってもそんなことにはお構いなしに研究に没頭する技術者はいくらでもいる。
が、 社会全体を見渡せば、 大躍進というのはあまり聞かない。
他のニュースに埋もれているだけなのかもしれないが、 それが事実だとすれば、 理由は 「 切羽詰まった要求がないから 」 だろう。

どんな人でも社会でも、 満ち足りてしまえばそれ以上は苦労して求めない。
そうなった時、 技術革新も停滞する。
停滞したら停滞したで構わない。
技術力は停滞し、 現に不況なのだ。
が、 問題は好況になり始めた時だ。
どうやって、 社会に貢献するプロジェクトを創出し成功させるのか。
番組で取り上げられていたプロジェクトの中には、 予算も少なく、 小人数のチームでかなり無茶をしてやり遂げたものもあった。
戦後から高度成長期のプロジェクトなら、 民間企業は大きな賭けに出ることもするだろう。
技術者のモチベーションも高いから無茶をしてでもやり遂げるだろう。

が、 今はそんな時代ではない。
それでも我々は自分自身のために、 前へ進まねばならない。
しかし考えてみれば過去にプロジェクトを成功させた人たちも手探りでシナリオを作ったはずなのだ。
結果として成功していたプロジェクトのシナリオが比較的似ていただけだ。
これからどんなシナリオを描くのかは、 これからの時代を担う我々自身が手探りで決めて行かねばならない。

20代後半のある日、 テレビを見ていてこんなことを思った次第である。

お前はプロジェクトチームに選ばれもしないだろって? だから暇なんだってば(笑)。

第94話 おかしなはなし 2000/09/11

ここ何回か硬い話だったのでバカ話でも。

この業界の人は残業の際に夕食や夜食を摂る人が多いと思います。
残業が深夜に及ぶ際には外でまともな食事を撮ったり、 テイクアウトを利用したりすると思いますが、 そこまでの残業にならなさそうな場合にはお菓子などを買っておいて、 それをつまんだりしますよね。

我が社でも多くの人がそうしているのですが、 これがまた十人十色。
ちょっと占いっぽく分析してみました。

飴派。
糖分の摂取効率を重要視し、 しかも音がしないように周囲に気を配る、 合理性と優しさを持つ人です。
実際問題、 保存がきいてコストパフォーマンスも高いので飴派は多いはず。

チョコレート派。
糖分に加え脂肪も摂取することにより、 残業は肉体労働でもあると言う持論を持つ人です。
これも多いでしょうね。 太りそうなのが欠点。

ビスケット・クッキー派。
糖分・脂肪の摂取に加え、 咀嚼することにより頭脳を活性化し、 とかく眠くなって能率の下がりがちな残業の能率を上げようと言う積極的な人です。
上二つに比べると賞味期限が短く、 人数は減りそうですね。 でも食べがいがありそう。

ポテトチップス派。
糖分・脂肪の摂取、 咀嚼に加え、 塩分までカバーし、 疲労回復まで狙う欲張りな人。 また、 音を立てて食べて周囲に迷惑をかけていることに気づかない鈍感な人でもあります。
実は私はこれ。 間食をする習慣がなく、 甘いものが好きでなく、 お腹が空くとご飯を食べてしまうのですが、 そうもいかないのでご飯代わり。 でも迷惑ですね…。

栄養補助剤派。
ダイレクトに必要な栄養素を摂取する、 効率最重視の人。
これも一時食べていたけれど、 コストパフォーマンス悪すぎ。 糖分含有量が意外と少なく、 お腹も膨れないし…。

目が覚めるタブレット派
何よりもとにかく眠さを吹き飛ばしたい過労気味の人。 寝たら?と言いたくなりますが寝られない事情があるようなのでそっとしておきましょう。
これも眠い時食べていました。 が、 ひりひりしてくるのでやめました。 味覚が子供なのか?

ガム派。
糖分と咀嚼で部長の嫌な一言にもスッキリ(笑)! ストレスを溜めている人です。 たまには息抜きを。
噛んでると空腹がじわーっと遠のいていくのですが、 その頃にはあごが疲れている(笑)。

ドリンク剤派。
残業そのものより、 その後の予定(って何?)を重視し、 プライベートに重きを置く人。
全員が残業後頑張る予定があるとも思えないので当たってはいないと思いますが(笑)。 空腹はあまり満たされないですよね。炭酸で一時膨れるものもありますが。

あなたはどのタイプ?

無茶苦茶書くなよって? 私の存在そのものが無茶苦茶なんだから許して(爆)。
ポテトチップスみたいにうるさくない、 お勧めお菓子のある方教えて下さい(笑)。

第95話 サバイバル・イン・ザ・カンパニー 2000/09/18

「 会社で生き残る 」 などと言うと怖い話のようだがそうではない。
先週に引き続きおちゃらけた話題です。

夏になるとたいていの会社は冷房を入れる。
殆ど当たり前のことだが、 これが、 体の小さな人と女性には脅威なのだ。

ソフトハウスの場合、 デスクワーク中心で、 特に外回りなどがなく、 冷房をガンガンに入れる必要がないような気がするのだが、 そこはそれマシンが熱暴走をしていた時代からの人の体に染み付いた記憶により、 温度は低めに設定されている。
私の席は冷房のダクトの直下。
夏は生命の危機さえ感じる状況に陥る。

この場合 「 冷房の温度を上げる 」 という手段は全く無駄だ。
1時間後には下げられているからだ。
これをやりつづけていると泥沼の温度戦争になる。

結局自分の身は自分で守るほかなく、 防寒具を用意することになる。
冷房というのはその日の外気の温度に左右され、 同じように27℃に設定していても、 暑い日にはそれほど寒くないが、 雨の日には大変寒い。
これが大変な盲点である。
これまで防寒具は薄いジャンパーのようなものを用意していたのだが、 秋になって涼しい日も出てきて、 それでは十分に対応できなくなった。
なんと、 外が寒いために室内が凍えるほど寒い時には睡魔に襲われるのである。
ここまで来ると雪山遭難状態。
さらに先週は体調を崩したため風薬を飲んでいたのだが、 これがまた殺人的に眠い。
もうそれこそ、 「 寝るな! 死ぬぞ! 」 の世界。

そこで厚手のジャンパーも用意することにした。
しかしあんまりすごい防寒具を着込んでいると今度は喧嘩を売っているように見えるしなぁ(笑)。
ということで更に積極的な改善策を考えてみた。

  1. 今時熱暴走などしないことをこんこんと説いて冷房の設定温度を上げてもらう。
  2. 寒くて死にそうなので酒を飲んでも良いという許可を取る。

1. はともかく 2. はマズイだろって?
酒に酔ってバグったコードを書くようじゃプロじゃない!!

しらふでもバグ入れてるだろって? はい、 そのとおりです…。

第96話 子供度 2000/09/24

女子マラソンの高橋選手は凄かったですね。
本当におめでとうございます。

競馬場に生まれて始めて行きました。
小心者の私は独特の雰囲気に圧倒されまくっていました。
というか、 たかが賭け事にどうしてあんなにのめり込めるのか不思議。
いやー馬が何頭か走ったらどれか一頭が必ず一着になるわけで…。

心理雑学みたいな本に、 「 賭博にのめり込むのは子供っぽい証拠 」 というのがありました。
子供の頃は毎日が驚きの連続です。
大人になるに従って、 毎日は平凡になっていきます。 また、 大人になると平凡な毎日を求めるようになるのです。
子供っぽい人は、 平凡な日常に耐えられず、 非日常を求めて賭博にのめり込むとありました。

でも別の見方も出来ますよね。
「 賭博にのめり込まないのは大人になった今でも子供のような驚きに満ちた毎日を送っている証拠 」
そう捉えると、 賭博にのめり込まない方が子供っぽいような気もします。
人間だれしも大人になっていく過程で、 自分が生きているのが平凡な人生だと痛感し、 自分の人生を醒めた目で見るようになるのです。
その時、 自分の見果てぬ夢の続きを何かに託します。 その一つが賭博と言う訳です。
にもかかわらず大人になってもゲームのように面白い人生を生きている。
それは勢いがあるとも言えるし、 子供っぽいとも言えると思うのです。

ソフト開発は面クリア型のゲームに似ています。
新しい敵(案件)が目の前に立ちふさがる。
それを倒すために武器(技術)を手に入れる。
敵を倒すと一面クリア。
次の面に行くともっと強い敵が待っている…。

どんな仕事でもゲーム性はあると思いますが、 ソフト開発の場合新しい技術が出てくるスピードや、 案件の要求レベルが高くなるスピードが速いように思います。
そうするとマンネリ化するのが必然的に遅い時機になることになりますから、 仕事のゲーム性が長い間保たれるわけです。
つまりソフトウェア技術者はかなり長い間自分の人生をゲームとして楽しむことができるわけで、 ということは子供っぽいのかも、 などと思うのです。
もちろん新しいものを生み出すためには子供っぽさはとても重要な要素です。
技術者は子供の部分と大人の部分のバランスが難しいと思う次第。

皆さんはいかがでしょうか。

かく言う私もかなり子供っぽいところが多々あり、 性格が丸くなってきたのはつい最近のことです。
自分では大人になってきたつもりでも、 現に賭博に興味がない時点でまだ子供なのかなぁと思います。
うーん、 28にもなってこんなことで大丈夫なのか(笑)。

お前は学習も成長もしないんだからいつまでも毎日がハプニングの連続だろって? まあ、 そうなんですけどね…。

第97話 蝙蝠野郎のジレンマ 2000/10/02

よく考えるとこのコラム、 ぐうたらな私の性格からは想像も出来ないことになってるんですが不思議ですねぇ。
何事も長続きしない性格なのに、 ほぼ毎週更新していて、 もうすぐ100回を迎える (第0話から始まっているので、 第99話が通算100回になる)。
うーん、 とっても不思議。

ソフトハウスの開発部には情報屋さんしかいないと思っている人っていません?
私も学生の頃は割とそう思っていました。

実はさにあらず。
ソフトハウスには情報屋以外にも様々な人がいるのです。
特定業務用のシステムを開発している場合は必ず対象業務に精通している人、 大抵はその業務に実際に従事していて相当詳しい人が開発メンバーに入っています。
また、 特定業務の問題解決に必要な技術を持った人も入ります。
例えばCAD屋さんの場合、 機械設計に詳しい人、 機械屋さんはもちろん必要です。
それから、数学屋さんも。

CAD屋さんでは、 情報屋さんが機械設計や数学を勉強するケースもありますし、 機械屋さん、 数学屋さんが情報を勉強するケースもあります。
ところが、 読んでいて気づかれたと思うのですが、 情報屋さんが数学や機械設計を勉強するのと、 機械屋さんや数学屋さんが情報を勉強するのでは難易度が違うのですね。
もちろん後者の方が圧倒的に簡単です (ただ、 センスも要求されるので、 確かに数学はよく出来る人なんだけど、 ソースは読めんなぁ…と思うこともありますが)。
とすると会社としてはどうしても機械屋さんと数学屋さんを採用し、 プログラミング研修を受けさせてプログラマにする方が楽ですから、 ソフト屋さんは意外と採用されにくい。

ソフト屋さんと言うのは、 言語屋さんと数学屋さんの中間の、 蝙蝠のような存在ですから、 どちらも得意だしどちらも下手と言う、 「 究極の器用貧乏 」 的なところがあります。
ましてや機械屋さんと数学屋さんにプログラムを書かれた日には居場所がない(笑)。
「 データベースを使ったシステムなんかだったら、 得意なんですけど… 」 などと言ってもそんなシステムを会社で手がけていなければ意味がない(笑)。

かくして何が得意とアピールできるわけでもなく、 あっちへふらふら、 こっちへふらふらという蝙蝠野郎になってしまう。
ソフト屋さんってこの程度の存在なのか (涙じょぉぉぉ〜状態) ?
特定業務システム会社から最先端の分野 (ちょっと前ならインターネット関連か?) への転職が後を絶たなかった理由は、 この辺にあるのでしょうね。
皆さんは、 蝙蝠野郎の悲しみを味わったことがありますか?

単にお前が無能なだけだろって? 違うよー、 子供の頃から器用貧乏だったんだよぅ(負け惜しみ)!
第98話 紺屋のなんとやら 2000/10/09

遂にやってしまった。

いろんなものをインストールしているうちにdllが置き換えられて既存のアプリが動かなくなり、 修復しようとして泥沼にはまり、 遂にマシンが立ち上がらなくなってしまった(爆)。
しかもLinuxがブートセクタをいじっているのでまっとうな修復は出来なくなっている。
ここまではなんだかありがちな話なのだが、 ここからが情けない。
実はOSのクリーンインストールなんて、 MS-DOS3.3Cの時以来なのですな。
確かWindows95はHDDをフォーマットするとCD-ROMドライブを認識させるのが大変だったはず。 もう全く自信なし(核爆)。

しかも、 以前ならぶっ壊してもその間ちょっと不自由するだけだったのに、 最近このマシンは愛のメッセンジャー(爆)なのである。
見合い相手とは平日にメールでやりとりしていて、 休日にデートするということになっている。
私は話下手なので、 メールのやり取りが出来ないのは致命傷である。
電話で沈黙の時間が続くのは耐えられない。
復旧まで会社で昼休みにメールを書くにしても、 電話するにしても、 復旧に手間取るのはまずい。
涙を呑んで代替機を手配することに決めた。
幸いデートは翌日である。
今日のメールが読めなかったことを謝って、 月曜日に日本橋に行くか、 通販に電話して代替機を手配すれば何とかなる。

デートの日、 案の定メールの返事がないことを指摘された。
仕方がないので謝って、 新しいマシンを買うことを告げると、 これから日本橋に行って買おうということになった。
やはり話下手なのは相手も十分承知しているようである。

日本橋に行って銀行でお金をおろす。
なんとクレジットカードを持っていないのですな(爆)。
ゲートウェイカントリーで最低限のスペックのマシンを本体だけ買う。
その場で札びらを切って支払う。 10万円ぽっちでは逆に情けない(笑)。
10日程で納品ということだったので、 マシンが届くまでフリーメールからPOPして返事をする旨伝え、 その後は予定通り映画を見てお茶をして帰った。
帰りがけに家の近くの本屋に寄る。 自作マニュアル本にWindows98のクリーンインストールの方法が書いてあったので、 それを買って帰る。
日曜日はそれで終わった。

月曜日起きたら12時だった。
あまりのだるさに復旧はやめようかと思ったが、 愛の力が勝ったようである(爆)。
追加するだけ追加して殆ど使っていなかったHDDをつぶしてWindows98をインストールし始めた。
結局半日潰してインストールはあっさり終わってしまった。
メールも読めた。
ということで!
マシンは意味もなく2台になったのだった。
あ〜あ、 何しに大枚はたいて2台目を買ったのだ。
ま、 いいか、 あっちはインターネット端末&普段使いマシンとして、 こっちは冒険マシンにでもするかな(笑)。

ということで、 せっかくの愛が壊れぬよう、 恋人が出来たら冒険は辞めましょう。
パソコンだけに限らないような気もする…(笑)。

壊れてもすぐに復旧できるようにしておけばいいだろって? いやいや、 そんな大胆なこと、 恐ろしくて出来ません(爆)。
…え、 愛じゃなくてパソコンの方?

第99話 科学と宗教 2000/10/16

「 世紀を越えて 」 今週のテーマはロボットでした。
単にロボットの最新動向や技術を紹介するだけにとどまらない、 相変わらずの力作ぶりでした。

人間そっくりのロボットが出来るようになったとしたら、 我々は大きな問題に直面することになります。
人間とはそもそも何なのか。
人間そっくりの動作をし、 人間と会話を交わし、 あまつさえ人間とそっくりの感情さえ持っているようにさえ見えるロボットと、 人間の差は何か。

神を殺し、 宗教から自由になったかに見えた人間は、 しかしやはり己の弱さに負けて、 科学を宗教とした。
そうやって目をそむけてきたさまざまな課題のつけが、 今科学によって人間に突き付けられているような気がする。
人間そっくりなロボットを求めた結果、 自らが作ったロボットの発する問いに、 人間は答えることが出来ない。

ロボットによって答えることが難しくなった問いは他にもある。
心とは何か。
ロボットは、 一見思いやりのあるしぐさをしてくれる。
愛情のこもった言葉もかけてくれる。
逆に、 冷徹な私に思いやりなどない。
ではロボットは心を持っていて、 私に心はないのだろうか。

宗教に逃げている限り答えは得られないのだろうか。
科学の次には宗教に捕われない思想が現れるだろうか。
それともやはりまた、 人間は宗教を必要とするのだろうか。

記念すべき第100回目の内容を何にしようかな〜、 と考えながらテレビを見ていたらこんな思いに取りつかれてしまった。

第99話だろって? ちっちっ、 あま〜い!
なぜか読者に突っ込んでみる(笑)。

Copyright (C) Ada72 All Rights Reserved.


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